かみ合わせ 治療の魅力に迫る
富山県八尾町の町民の6年間にわたるメディア行動についてのリポートだ。
「おわら風の盆」で知られる八尾町だが、自治体としては全国初のインターネットサービスが行われている、メディア先進町でもある。
町民のパソコン所有世帯率は訂%、ネット接続率はパソコン所有世帯の花%という、高レベルだ。
例年9月にネット利用の417世帯から「新聞、テレビ、ネットの情報性評価」の調査をした。
「もっとも当てはまると思うものに1つだけ」という設問をしたところ、情報の種類、新しさ、詳しさ、役立つ情報の4項目で、ネットが圧倒的なトップだった。
しかし、「信頼できる情報がいちばん多いものは」という質問では、新聞必・9%、テレビ幻・3%に対し、ネットはたったの5・5%という低い評価になっているのである。
ネットで、したり顔に流される情報は、一次情報を「紙による新聞」から取ったものだったり、草の根記者の発信内容を、「紙による新聞」で掲載されるのを確かめてから、「ネットの方が早くて、正確だった」などと得心したりする場合もある。
既存ジャーナリズムの取材網、取材力、ニュースの選択眼や編集能力、あるいはニュースに対する分析、論評の力は、侮りがたい。
個人の草の根記者が、なまなかなことで太万打ちできるものではない。
それに、ニュース発信元の信頼度を高めなければ、そもそもネット報道の価値は上昇しないのだ。
既存の新聞社が「紙による新聞」の販売部数をかなり落としても、「ネット新聞」からの収益でそれを補完できるだろうか。
前述のように、ニュース・コンテンツを持っている新聞社でさえ、ネット事業のビジネスモデルは確立できていない。
ニュース・コンテンツを持っていない、あるいは取材能力がないネット関連ベンチャーはまして、「ネット新聞」事業などおぼつかないだろう。
日本でも、米国の通信社、新聞社が踏み出したような、ネット関連ベンチャー買収や提携の動きが出てくるだろう。
コンテンツは制作できるが、ポータルサイトが弱い新聞社と、ポータルサイトを拡大したいがコンテンツを持つてないネット関連ベンチャーとのドッキングである。
逆に、ネット関連ベンチャーが企業買収ファンドなどと連携して、既存の新聞社を買収することはないのか。
商法の特例によって資本移動に制限があり、株式非公開の日本の新聞社は、買収対象として馴染まない。
裏返せば、新聞社が自ら白旗をかかげない限り、どの資本も新聞社を傘下に収めることはできないのである。
「ネット新聞」事業を、既存の新聞社がモノにするのか、ネット関連ベンチャーなどが成しとげるのか、あるいは両者が提携して推進していくのか。
いずれにせよ、そのビジネスモデルを確立するまでには、悪戦苦闘が続くだろう。
『電車男』と『Deep288Love」テレビドラマで高視聴率を取り、映画化もされたから、『電車男』という妙なタイトルについてネ思議に思わない人が多いだろう。
電車の中で女性を酔客から救った辺歳のオタク青年が主人公。
ネット仲間のアドバイスにより恋を成就していく、という筋書きとしてはオーソドックスな物語である。
「電車男」のルーツは、インターネットにある。
ネットの無名掲示板「2ちゃんねる」の「もてない男性」が集まるサイトで、例年3月から5月にかけて実際に書き込まれた内容が、原作となっている。
このネット上のやり取りを、例年秋に新潮社が単行本として発刊したところ、発売2カ月で叩万部近く売れた。
その後、100万部を超えた。
「2ちゃんねる」発の本はそれまでにも出版されたことはあったが、ここまでヒットした本はなかった。
旧年春から秋にかけて、さながら「電車男祭り」という、フィーパーぶりとなった。
ここで言う「祭り」とはネット上で、あるテーマが盛り上がる騒ぎのことである。
単行本に続いて漫画にもなり、次いで小説配信サイト「新潮ケータイ文庫」で、朗読劇の台詞が音声配信された。
さらに、テレビ、映画、舞台と、メディアのさまざまなステージに登場することになったのである。
無名の人たちのネット上のやり取りが素材となって、書籍、音声、映像、舞台・・・と多角的にメディア展開されるのは、「コンテンツビジネスの幻世紀型モデル」と、位置付けられるだろう。
M新聞社の「第印回読者世論調査」(侃年9月上旬に、全国の同歳以上の男女2614人から回答を得た)によると、ネット関連本を読んだ人に実際に読んだ本を選んでもらったところ、「電車男』が群を抜いていた。
読んだきっかけは、人から聞いた却%、テレビお%、新聞・雑誌お%、インターネット沼%の順だった(複数回答)。
多角メディア戦略が功を奏したと言える。
「ケータイ」つまり携帯電話が発端となったコンテンツもある。
『DeepLove」という小説を、ご存じだろうか。
回年末に単行本として出版され、4シリーズで累計270万部という大ヒットとなった。
40年には、映画、テレビ、DVDで映像化された。
援助交際を繰り返す口歳の女子高生がヒロイン。
不幸な生い立ちから、心はすさんでいる。
しかし、難病の少年と出会って本物の愛に目覚めていく、という物語だ。
ストーリーは単純。
文章は会話が多く、含蓄のある表現はない。
セックス描写が、ふんだんにある。
新聞や雑誌の書評に取り上げられたことは、あまりない。
だから、この小説は大人には知られていない。
しかし、「女子高生のカリスマ本」になっている。
携帯電話のEメールで無料配信されて、まずスタート。
口コミで広まり、若い女の子たちから爆発的な支持を得た。
ケータイの世界から飛び出し、「紙の本」として出版され、さらに映像にまでメディア・ミックスされたのである。
Loveの作家は、Yoshiという名の男性だが、「女流ケータイ作家」なる用語も生まれた。
内藤みかさんという人で、新潮ケータイ文庫に書き下ろした連載小説『いじわるペニス」が累計叩万件、「ラプリング』が累計134万件というアクセス数を記録した。
小説というのは、まず「紙メディア」つまり、本、雑誌、新聞からスタートするというのが、これまでの常識だった。
その常識を打ち破る動きが、幻世紀のインターネット時代に始まっているのである。
『Deep-ブログ』も狙い目インターネット上のコミュニティーが生み出すコンテンツが、出版ビジネスの素材になる。
うまくいけば映像としても展開できるーという点で注目を集めているのが、「ブログ」である。
ウエブサイトへリンクを張り、そこに個人の評論を書き加えた情報が時系列的に表示されるサイトが「ブログ」である。
「日記型ホームページ」と言えば、わかりやすい。
日本では、回年ロ月にニフティが会員向けサービスの提供を始めてから一気に、ブレイクした。
侃年3月末時点での総務省の調査によれば、国内のブログ利用者数(登録者数)はのべ約335万人、閲覧者数は約1651万人に上る。
さらに、凶年9月末時点での利用者数は約473万人と、同省は推定している。
6カ月の問で、羽%も増えたのだ。
町年3月末の閲覧者数は約3455万人になるだろう、と予想されている。
電通消費者研究センターは閃年8月、出年上半期の話題・注目商品ランキング「消費者が選んだベスト凶」を発表したが、「ブログ」はその1位にランキングされた。
似年は訂位だったから、「ブログ」に対する関心度は侃年になって急伸したわけだ。
ちなみに、川四年1位の大画面薄型テレビは3位に落ちたものの、引き続き注目度が高かった。
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